ネクストイノベーションを出た2人は海に来ていた。
夏井真琴の膝の上で目を覚ました日向徹は、驚き、叫んで飛び起きた。
日向徹は、この状況で寝られる自分が驚きだな。と呆れた。
夏井真琴は、大丈夫ですよ、大丈夫。なんてったって日向徹ですから。と励ました。
その時、強い風に煽られて袋が飛んできてた。そして、夏井真琴の顔に被さった。
日向徹が、袋を外し夏井真琴の顔に唇を近づけた。キスをする寸前で、日向徹は、ジャリジャリしそうだな。砂が付いている。と言うと離れた。
そして、早く帰って寝よう。これじゃぁ端から見たら、夏の夜の海と言う記号化された雰囲気に酔うバカップルだ。と言った。
夏井真琴は立ち上がり、明日これからの作戦を立てましょう。と告げた。
他方ネクストイノベーションでは朝比奈恒介が、記者達の質問に答えていた。
翌日日向徹と夏井真琴は、新事務所に訪れる。
そこには、付いてくる。と言った小川聡史達の椅子が3つ並んでいた。
日向徹は、付いてくる。と言ったその日に事務所を借りて備品を揃えていた。
しかし、そこには夏井真琴の机はなく、落ち込んだ。
夏井真琴は椅子に座り、机の上の請求書を見た。そこには¥2676555と書かれていた。夏井真琴は、高い。いいですね、お金に余裕のある人は。と言った。
しかし、日向徹は金額を把握しておらず、確認する。と告げた。
その夜日向徹の家には弁護士が来ていて、資産の確認をしていた。
弁護士は、車と家は会社名義になっているとつげた。
家具を売ってもわずかな金額しか残らなかった。
翌朝、日向徹は、キャリーバッグに荷物を詰め、片手にルンバを持ち夏井真琴のアパートを訪ねた。
そして、お前のとこに来てもいいか?と言った。
しかし、拒否され夏井真琴と一緒に日向徹の馴染みの寺へ来た。
寺の笛木匡正は夏井真琴に、あなたが一緒でよかった。母親に置いていかれて、今度は仕事のパートナーとはいえ、心を許せる人に出会ったのに。と告げた。
夏井真琴は、私には心を開いてくれるのかしら。と不安な表情。
しかし、笛木匡正は、遠慮しなくていい。彼の壁を壊してください。と告げた。
一方朝比奈恒介は、jiテックに呼び出された。
jiテックからは、御社が考えることは金がかかりすぎる。インターフェイスを変えろと指摘された。
朝比奈恒介は、このインターフェイスはやめましょう。と言った。
ネクストイノベーションに戻った小川聡史は朝比奈恒介に、どうしてですか?こっちは技術をだす。向こうは金を出す。こっちが高い技術を出さなければやる意味ありますか?と反発した。
それに対して朝比奈恒介は、ある。と言い、小川聡史らに新しい好条件の契約書を渡した。
朝比奈恒介は、国の情報を預かるんだ。その責任の重さを考えればこれぐらいは当然だし、君たちにはその能力があると思っている。商品は世にに送り出さなければ意味がない。作り変えてくれるかな?っと命じた。
朝比奈恒介は、妹の朝比奈耀子の店でランチをしていた。
朝比奈耀子は、朝比奈恒介に、お兄ちゃんが嫌いだから家を出る。と告げた。
その後、朝比奈耀子は日向徹と会い、ムカつかないの?裏切られて、全部奪われたんでしょう?復習してやりたいとか思わないの?と、訪ねた。
日向徹は、そう思ってもいいよな?けど、意外と平気だな。バカが1人付いてきたから。と答えた。
新事務所で夏井真琴は日向徹の通帳を見て、3億あった貯金が15万。すごい減り方。と驚いた。そして、壁に掛けてあった額をどかすとそこに、節約、節水などと書かれた紙をはり、日向徹の金持ちマインドを矯正するのに最も有効的なシステムです。と発表した。
しかし日向徹は、やりたいことがないんだ。と言った。
それに対して夏井真琴は、仕事をしましょうと呼びかけたが、日向徹、お前の言う通りだ。だが今はー74円貸してくれ!プリンが食べたい〜と交わされた。
プリンを選んでいる日向徹を見ている夏井真琴におかあさんから電話が入った。
研究所を断って会社を立ち上げた。大丈夫だから。と説得しているところを日向徹は聞いてしまった。
その夜、テレビからはネクストイノベーションが運用実験で使用するパーソナルファイルが発表された。
それを見た日向徹のは、なんだこれは。と顔をしかめた。
翌日、朝比奈恒介は総務省の会合に出席した。そこで事務次官の藤川真沙子に、パーソナルファイルはなぜこの形に?物足りないですね、以前日向徹さんが作ったものの方が洗礼されていて、ずっと使いやすかった。これではお役所が作った使えないウェブサイトですね。と苦言を呈した。
朝比奈恒介は、予算の問題です。国民の税金で作るにしては以前のはコストがかかりすぎです。と答えた。
藤川真沙子は、ネクストイノベーションから日向徹が抜けると、結果こう言うことになるんですね。と失意を表した。
その後、ネクストイノベーションでは、思い出の壁を業者が塗りつぶして綺麗に白くしていた。朝比奈恒介は、今ここにない未来を自分で創る。と書かれたメッセージを見つめ直し、一気に白く塗りつぶした。
ふとにたの方を見ると夏井真琴が日向徹に向けたメッセージがあった。朝比奈恒介は、写真に撮った。
一方新事務所では、夏井真琴が仕事の依頼を受けるため電話をかけていた。しかしなかなか仕事はこなかった。
ATMに来ていた夏井真琴は、親友の小野遥香に男と会社を作るなんて無謀だよ。と止められたが、夏井真琴は、好きでこうしてるの。と答え。
夏井真琴は、貯金残高を確認すると、ネクストイノベーションから150万入っていた。
朝比奈恒介が慌てた様子でタクシーをさがしていると朝比奈耀子が通りかかった。
朝比奈恒介は、どこにいるんだ、大丈夫なのか?と、出て行った妹の心配をした。
大丈夫よ、お兄ちゃんの顔を見なくて済む。と言う朝比奈耀子に対して、朝比奈恒介は、これでようやく家に彼女を呼ぶことができる。夏井さんを。と言うとタクシーに乗って走って行った。
夏井真琴は、私は何もできなかった。と言うと150万を朝比奈恒介に返した。朝比奈恒介は、成功報酬だから。日向はどうしている?と尋ねた。
夏井真琴は、気になりますか?何もしてないです。と言うと150万を渡し席を立った。
朝比奈恒介は、もう少しいては来るないか?俺も少し疲れた。頼むよ。と弱く言った。
一方新事務所では、朝比奈耀子は日向徹にUSBをわたし、お兄ちゃんが情報漏洩を仕組んだ証拠が入っている。あなたのために何かしたいの。と言ったが、日向徹は、やめてくれ。君には関係ない。と答えた。
関係ない。と言われてショックを受けた朝比奈耀子は、いいお店があるの。付き合って。と言って日向徹を連れ出した。朝比奈耀子は、朝比奈恒介と夏井真琴が会っているカフェの前で、わかったでしょ?あんまりいい人ぶっているとバカを見るわよ。いこ?っと日向徹の手を取ったが動こうとしなかった。
ある日、夏井真琴は屋上駐車場に止められた藤川真沙子の車に駆け寄り乗り込んだ。
藤川真沙子は、あなたものを覚えるのは得意だったよね?30分で覚えて欲しいものがあるの。日向徹にしかできない仕事なの。言って、パーソナルファイルの問題についての報告書を渡して頼んだ。
帰り道、夏井真琴はうきうきとスキップをしながら新事務所に向かった。
すると、企業の人事担当者から、日向社長から電話があって。と夏井真琴の元へ電話が入った。
事務所に戻った夏井真琴は日向徹に、なんで私の就職先を日向さんが決めるんですか?と尋ねた。
日向徹は、ネクストイノベーションに戻れるなら戻してもらえ。朝比奈とあってるのを見た。無理させて悪かった。もういい。と告げた。
夏井真琴は、私は重荷ですか?私のこと信じられませんか?そうですよね、私嘘つき女ですもんね。と涙を流して言った。
日向徹は、あぁ、そうだったな。と言い事務所から出て行った。
事務所に残った夏井真琴は2ショットの写真を見て、ペンを走らせた。
暗い事務所に戻った日向徹は、みーんないなくなればいい。と1人笑いながら泣いていた。
電気をつけると壁一面に夏井真琴が書いた紙が貼り付けられていた。
そこには、インターフェイスのお仕事です。パーソナルファイルの問題点など、
藤川真沙子から渡された資料の内容が書かれていた。
日向徹はパソコンをつけ、期限は3日?僕をなんだと思っている。2日でできる。と笑った。
日向徹は期限内に仕事を納め、藤川真沙子に成果を渡した。
3日後、藤川真沙子は総務省の会合で日向徹が作ったパーソナルファイルを発表した。そして、予算に収まる現実的なものを作っても、誰も使わなくては結局税金の無駄遣いです。jiテックさんにお願いして作ってもらいました。コストは当初の半分です。と告げた。
新しいインターフェースを見たプログラマーの小川聡史らは、ちょっと使わせてください。と頼むと、パソコンを借りた。小川聡史は、プログラムにインスターエフが隠されている。と言うと○△□を打ち込んだ。すると、隠し映像が流れた。
その映像には、ガキども世界を変えろ〜と題した、細木、小川、安岡の3人のキャラクターが出てきた。
それを見た朝比奈恒介と小川聡史たちは、日向徹が作ったものだと悟った。
その頃日向徹は、夏井真琴を駅に迎えにきていた。夏井真琴を見つけると照れ臭そうに隠れた。
夏井真琴が日向徹に気づき、何してるんですか?と尋ねた。
日向徹は、散歩。と答え、インターフェイスが採用された。と夏井真琴に1番に伝えた。
2人は事務所に戻ると、鍵が開いていた。恐る恐る中を覗くと小川聡史らが荷ほどきをしていた。3人は好条件な契約のネクストイノベーションをでて、日向徹についていくことを決めた。
その頃朝比奈恒介は山上芳行から、金の管理は私がやるから8年前の日向徹と朝比奈恒介のように面白いことをして欲しい。と告げた。
朝比奈恒介は、僕のやることはそんなに面白くないですか?と尋ねた。
山上芳行は、日向やったことを全部塗りつぶしたかっただけなんだろうな。日向を着ると言ったときにあなたを止めるべきだった。今のあなたは楽しそうじゃない。と告げ去った。
数日後、朝比奈恒介はサミットで、パーソナルファイルが世界基準となれば日本は情報管理やセキュリティ面で世界をリードすることになります。と演説した。
一方日向徹は、夏井真琴と小川聡史らに、パーソナルファイルをとりかえす。が、難しい。jiテックの下請けの下請けで名前も残らない。しかし、僕たちが面白いと思ったものを作ろう。と告げた。
小川聡史が、社名どうします?と尋ねた。
日向徹は、ワンダーフォール。はどうだ?なんでもありの壁。ここは、みんなが意見をシェアする場所。と答えた。
すると小川聡史は、僕たちも何か書きましょう!と言ったが、日向徹は書こうとしなかった。
そこで夏井真琴は壁に貼られた節電節水の紙を全てはがすと、大丈夫。私たちはいなくならない。と告げた。
すると日向徹は壁に、お金は大事。仕事はなんでもやる。でも、魂ら売らない!!と書いた。その壁を見た全員が笑顔になった。
一方朝比奈恒介が家に帰ると、外で朝比奈耀子が泣いてうずくまっていた。
朝比奈恒介が、どうした?まだあいつのこと好きなのか?と尋ねると、
朝比奈耀子は、私、あのひとを傷つけた。好きだと答えた。
朝比奈恒介は、朝比奈耀子に、私はここにいます。澤木千尋。と住所が書かれた写真を送り、日向の母親の居場所だ。何かに使え。と告げると家に帰った。
ある日事務所に机と椅子が納品された。
業者は、ご注文通り5セット。と言ってサインを求めた。
その光景を見て夏井真琴は、自分の分の机と椅子も初めから頼んでくれていたことを知り喜んだ。
日向徹は夏井真琴を呼び出し、お前が信用できる人間かどうかなんてどうでもいい。僕がお前を信じる。もう一つ。夏井真琴が書いた、私があなたの壁を壊したい。と書かれた紙を出し、壊したなら責任を取れ。巻き込むぞ?と告げた。
夏井真琴は笑顔で、はい。と答えた。
そこへ安岡が大変です!と言ってテレビを見せた。 ニュースには、朝比奈恒介が500万人の個人情報を故意に流出させた疑いで逮捕。と報道されていた。