日向徹と、朝比奈耀子がドライブを楽しんでいる一方で、夏井真琴は朝比奈耀子からの戦線布告お思い出し、むしゃくしゃしていた。
夏井真琴は親友のはるかにお土産を渡すため電話をかけた。
しかし、はるかから、ちょうどよかった!と、社長様との合コンに呼び出されてしまった。
夏井真琴は、お土産のトマトを片手に高級レストランへきた。
夏井真琴は、ほろ酔いになり鉄板ネタである、貞子からのひきわり納豆と言うネタを披露していた。
その光景を遠くから見ていた日向徹と目が合ってしまう。
夏井真琴は、日向徹も合コンへきていたと勘違いをしている。
そこへ、お店のスタッフが手土産のサンプルを持ってきた。
日向徹は、お店のスタッフに、前日までに1300と告げた。
夏井真琴は一連の流れから、日向徹が 仕事で高級レストランへきていたことを悟る。
日向徹は来週の株主総会で株主達に配る手土産を調達しにきていたこと、夏井真琴に言った。
夏井真琴は、日向徹の車に配る手土産を積みこんだ。
そして、私仕事します。24時間。48時間仕事します。だから、社長が大変な時、なんでも言ってください。凹んだりとか笑いたい時とかいつでも呼んでください。
と言った。
それを聞いた日向徹は、わかった。と答えると車を走らせた。
個人情報流出の22時間前。
松葉杖をついた朝比奈浩介は、夏井真琴に仕事の指示を出していた。
不意に朝比奈浩介は立ち止まり、車をコインパーキングに留めていたことを思い出す。入院したその日からずっと止めてあったため、32000円の駐車料金がかかっていた。
夏井真琴は、一刻も早く出しましょう。と朝比奈浩介をせかした。
しかし、朝比奈浩介は右足を怪我しているため、運転はできない。
朝比奈浩介は夏井真琴に、何か資格持っていたよね?と聞いた。
夏井真琴は、持っていますよ、普通免許。と答えた。
夏井真琴は、高級車を運転するのは初めてで、慣れない車にあたふたしている。
その光景を助手席から朝比奈浩介は楽しそうに笑いながら見ている。
車道に出てからも夏井真琴はふらふら運転。面白がった朝比奈浩介は、ちょっかいを出し続けている。
日もすっかり沈み、ようやく朝比奈浩介の家に着いた。
車から降り話していると、遠野秋洋が現れた。そのことに気がついた朝比奈浩介は、夏井真琴が遠野秋洋に気付く前に抱きしめた。
訳がわからない夏井真琴は、その場を走って飛び出した。
朝比奈浩介は遠野秋洋に、50万人なんでインパクトがない。500万人のデータがここにある。お前はやることがいつも中途半端だよな。と言った。
昔、ネクストイノベーションを立ち上げた頃、遠野秋洋は3人目の社員だった。
遠野秋洋は日本デットコミュニケーションズとの資本提携の話を持ってきた。
日本デットコミュニケーションズは、ネクストイノベーションに10億出すと言っていると大喜び。
しかし、日向徹と朝比奈浩介は喜ばなかった。それどころか、小さい男だな、と馬鹿にされた。
このことがきっかけで遠野秋洋は独立したいと申し出て、資本金600万円を返してもらい、ネクストイノベーションを去った。
現在遠野秋洋は父の会社で働いていたが、借金が2億に登り父に隠しきれなくなっていた。
そのため、遠野秋洋は退社時に盗んだ顧客情報50万人分を元に朝比奈浩介を脅しにかかった。しかし、逆に脅し返されてしまい、朝比奈浩介の仲間になっていた。
遠野秋洋は、朝比奈浩介から受け取った500万人分の顧客情報を流出させた。
ネクストイノベーションが大混乱になっている中、
日向徹は謝罪会見をしていた。
日向徹は記者達に、流出経路は現在警察の協力を得て調査をしていますが、システムに侵入された形跡はありません。人為的なミスも確認されていません。と、説明をしている。
一方ネクストイノベーションでは、個人情報流出の件で株価が暴落。4000円あったネクストイノベーションの株価は820円にまで下がっていた。
日向徹は社員達の身の潔白を証明するため検査したが、誰からも何も出なかった。
山下芳行は、パーソナルファイル作成チームを集めた。そこで、情報流出騒動が収まるまでは一時中止と決めた。
総務省からも何かしらあると想定し、藤川さんに探りを入れて欲しいと夏井真琴に頼んだ。
夏井真琴は、はい!わかりました。とやる気を見せた。
しかし、朝比奈浩介は、夏井さんとの契約は後2週間で切れる。それまでにこの件が片付くとは思えない。と言った。
日向徹からも、お前は社員じゃない。後2週間大人しくしていろ。と命じた。
夏井真琴は、安岡さんと株主総会に向けて準備をしていた。
他方朝比奈耀子は、レストランへきてもらうため、料理教室をしようと提案していた。食材を無駄にするくらいなら料理教室と言う名目で安く食べてもらおう。という考えだった。
そして、同じ食材を使っても違う料理になると見せつけるため、レシピ作りの協力を乃木勇太に仰いだ。
翌日第五回株主総会総会が開かれた。
株主たちは、社長を出せと落ち着きをなくしている。
そこへ日向徹がステージに立った。
株主たちは日向徹に土下座で謝れと大声を張る。
しかし日向徹は、無意味なパフォーマンスよりも話しあった方が堅実。と言い意見を伺った。
株主たちからは、20億が一瞬で消えた。詐欺だ、どうやって責任を取る。と罵倒の声が上がった。
しかしそんな中1人の青年が手を挙げた。
青年は、無職だが、お金をかき集め200万円でネクストイノベーションの株を買っていた。初めはお金目当てだったが日向徹のことを知るうちにだんだんファンになっていたと話した。
日向徹はその青年に名前を訪ねた。青年は酒井貴宏と答えた。
日向徹は酒井貴宏に深く頭を下げ、すまなかった、ありがとう。僕は酒井貴宏さんの名前をずっと思えている。あなたが託してくれた200万という期待に答えられなくて本当に悔しい。これで終わりなら本当に詐欺師だ。だから、もう一度チャンスをください。パーソナルファイは世の中を良くする第一歩です。僕は絶対に成功させてみせます。だから、あなたの持っているネクストイノベーションの株は絶対に売らないでください。と告げた。
株主総会を終え日向徹と、朝比奈浩介は、ネクストイノベーション本社に戻っていた。
朝比奈浩介は日向徹に、信念は分かるがあの場では情報漏洩を抑える方に持っていくのが普通だろ。お前は不必要に敵を作るわがままなガキだ。パーソナルファイも母親探しの延長なんだろ?と怒って立ち去った。
ニュースでは、ネクストイノベーションの株価が蓮日のストップ安となり、終値は320円、時価総額は3000億円から240億円にまで下がったと報道されている。
朝比奈浩介は何者かに電話で、これが底値だろう。買えるだけ買っておけ。と、指示した。
一方日向徹の部屋では夏井真琴が日向徹に声をかけていた。
すると日向徹は、澤木千尋は生きているのかそれだけが知りたかった。会いたいとは思わない。母のことはきっかけに過ぎない。でも、こだわっていたのかもしれない。朝比奈のゆうとおり本当にガキの発想だな。と言い、自分に呆れた。
そこへ総務省の藤川さんから呼び出しが入り、朝比奈浩介と夏井真琴が向かうこととなった。
総務省から帰ってきた朝比奈浩介と夏井真琴は2人で報告書作成の為夜遅くまで会社に残り仕事をしていた。
その頃日向徹は自宅へ帰っていた。階段の下で1人落ち込んでいると、ふと夏井真琴の、落ち込んだ時はいつでも呼んでください。鉄板の顔芸をやりますので。を思い出し夏井真琴に電話をかけた。
しかし、夏井真琴はでなかった。
その頃ネクストイノベーションでは、朝比奈浩介が夏井真琴に、こないだはすまなかったね。と話しかけていた。君に急に抱きついたのは冗談と思ってないけどね。キ君が日向のことばかり見ているから腹がたつんだ。こっちをむいてくれないかな?と言った。
一方日向徹はソファーに座り、嘘つき女。と吐き捨てた。
すると玄関のチャイムがなった。玄関を開けるとそこには朝比奈耀子が立っていた。
朝比奈耀子は、家に行ってもいい?と日向徹に訪ねた。
日向徹はもう来てる。と2人で笑いあった。
日向徹の部屋では朝比奈耀子は、好きだから来たの。と告白しキスをした。