ラジエーションハウス 3話 あらすじ【ネタバレ注意】

窪田正孝出演の放射線技師 フジテレビの月9ドラマ

「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」の第3話のあらすじとネタバレです。

 

カップラーメンを作るのにかかる時間は3分。

定時診療が求められる予約制の病院で医者が、

患者1人当たりにかけられる時間も、また、3分、だと言われている。

今日も放射線科の説明会はがら空きだった。

「放射線科医は全ての病気を診断し、導くことからまさに病院の花形と言えるでしょう」

甘春杏(本田翼)はドヤ顔で説明会の講演をし、五十嵐唯織(窪田正孝)は見とれていた。

 

その頃、放射線科の個人デスクでは放射線技師の

黒羽たまき(山口紗弥加)がカップラーメンをすすり、むせていた。

新人の広瀬裕乃(広瀬アリス)は患者のレントゲンを撮っていた。

講演が終わった甘春に声をかけようとコーヒーを両手に待っていた五十嵐だったが、

ライバルの辻村駿太郎(鈴木伸之)に先に声をかけられてしまう。

しかも、五十嵐に気づいた辻村にこれみよがしに甘春の背中を抱かれてしまった。

広瀬は不安そうな患者に世間話を持ちかけるが、先輩の黒羽に

「検査は私が行いますね。モニターお願い。」と検査に移るよう促された。

そして、「ここは検査する場所なの。相手のプライベートにまで踏み込んでおしゃべりを楽しむ場所じゃない」

「すいません、葉山さん、とても不安そうにされてたので場を和まそうと」

「それ、技師の仕事じゃないから」広瀬は黒羽に先ほどの世間話を怒られた。

部屋から出て行った黒羽は甘春にあるレントゲンの画像を見せていた。

「右胸に腫粒がありますね。悪性の可能性も否定できません。

ただ、この画像、圧力が不十分で正確に撮られていない可能性もあります。

一度再検査された方がいいと思いますよ」

黒羽は再検査になった友達のものだと言った。

 

甘春はある患者のレントゲンに違和感を覚えていた。

しかし、科長の鏑木安富(浅野和之)には流されてしまった。

「デンスブレストはシミやそばかすと同じで、よくある身体的特徴のようなものです。

病気が見つかったわけではない以上、我々は異常なしと書くほかありませんよ」

その頃、患者の葉山さんのレントゲンを見た五十嵐は違和感を覚えていた。

医務室を飛び出した五十嵐は葉山さんを追って超音波検査を受けることを呼びかけた。

「あなたはデンスブレストです。それにあなたのお母様も祖母様もガンにかかってらっしゃいますよね。

今のままでは隠れたガンが存在することを否定できないんです。

近親者に乳がんや卵巣がんにかかった方がいる場合、

通常の方より乳がんになるリスクが高いと言われています。」しかし、葉山さんは帰ってしまった。

五十嵐は甘春に葉山さんの超音波検査をさせてくれるように頼んだ。

「デンスブレストは病気ではありません。マンモで何も出なかった場合、異常なしと書くほかないんです。」

「患者さんは本当のことを知りたいと思います。

アメリカでは多くの地域でデンスブレストの告知が義務づけられています。」

「日本人女性のデンスブレストの割合をご存知ですか?半数ですよ。

ただでさえ、予約が取りにくいと言われている中、

彼女たち全員が再検査に訪れたらどうなると思いますか?

早急に検査が必要な患者を先送りにする可能性だってあるんです。

一人の患者だけを特別扱いするわけにはいきません」

そう言った甘春もまた、悩んでいた。

一方、葉山さんは結婚式を控え、彼氏に検診で何も出なかったことを伝え安堵していた。

 

黒羽が医務室に戻ると広瀬が居残りでレントゲン検査の練習をしていた。

今日のことを謝る広瀬に黒羽は自分の胸でレントゲンの練習をしないかと持ちかけた。

黒羽は自分のレントゲンを撮り終えると広瀬を残してさっさと出て行ってしまった。

撮った画像は削除されていた。

黒羽がデスクで自分の胸のしこりを押さえて確認していると、それを当直の五十嵐がじっと見ていた。

その頃、削除された画像を復元した広瀬はレントゲンに映る黒い影に驚いていた。

次の日の出勤のバスで広瀬は本で黒い影について調べていた。

広瀬は医務室で小野寺俊夫(遠藤憲一)に影について聞いてみた。

「すぐに超音波検査した方が良さそうだ」

レントゲンの勤務時間外の撮影時間を見つけた小野寺はまた黒羽に怒られるぞと広瀬を指摘した。

 

葉山さんは五十嵐に言われてから自分でも調べてみたと再び病院に来ていた。

「デンスブレストの場合、マンモ検査では正確な診断は出来ないって」

「マンモ検査で異常が見つからなかった場合、我々は異常なしとしかお伝えすることはできません。

でも本当ははマンモでは見つけられなかったという事でしかなく、

デンスブレストの患者さんの場合、隠れたガンのある可能性を否定できなくて」

「なんなんですか、それ。

お医者さんが言ってくれなかったら私たち知りようがないじゃないですか。

そんな大事なこと、どうして教えてもらえないんですか」

母親を乳がんで亡くした葉山さんはとても後悔して毎年欠かさずマンモ検査を受けていた。

「最後に自分の命を護れるのは自分だけなんです。葉山さん、超音波検査をやらせてください」

葉山さんは超音波検査を受けた。

「葉山さんが検査を受けてきた時間は無駄ではありません。

マンモグラフィでしか発見できないものもあるからです。」

「五十嵐さん、どんな診断結果が出ても全て話してくださいね。

いろんな病院で検査を受けてきましたが

、デンスブレストについて教えてくれたのはあなただけでした。

もう、あいまいなことは聞きたくありません」

 

その頃、医務室では広瀬が心配そうな顔で黒羽を見つめていた。

そしてまた、小野寺もそんな広瀬の様子を伺っていた。

黒羽はレントゲンを見ていた。

そのレントゲンを覗き込んだ小野寺はレントゲンを見せろと言った。

それは、朝、広瀬が医務室で見ていた勤務時間外に撮影したレントゲンと一緒のものだった。

「その友達に言ってやれ。今すぐ超音波検査受けろって」

そして広瀬は黒羽に昨日のレントゲンについて、超音波検査を受けて欲しいと言った。

「あんたには関係ない。マンモ1枚撮るのにもたつく人が口挟まないで」

黒羽は聞き入れなかった。

そして、「10万払うならいいよ」と言った。

10万円払います。払うので、もう一度練習に付き合ってください」

広瀬は黒羽に再検査に付き合ってくれるよう頼んだ。

「可愛い後輩の為だよ。聞いてやれよ」小野寺も後押しをした。

黒羽の影は良性のもので乳がんではなかった。

 

その頃、放射線科には五十嵐が葉山さんに勝手に超音波検査を勧めたことについて、

葉山さんの担当の別の科の医者が乗り込んできていた。

「それで?検査の結果はいかがでしたか?」

「異常ありませんでした」

「まったく無駄な検査もいい所ですよ。本人が希望していたのでオーダーしましたけど、

一人の患者の為に特別扱いするわけにはいかないんですよ」

「もう一度、葉山さんの検査をさせてください」

場の空気を読まずに五十嵐が乗り込んできた。

ほんのわずかな異変を見つけたのだ。

「より精度の高いMRI検査をさせてください」

「こんなの病変とは言い切れない。医者が100人居たら99人が異常なしというレベルだよ」

「彼女は母親を乳がんで亡くしています。

早期に発見が出来れば助かった命かもしれません。

真剣に検査を受けてきた彼女の気持ちに答えたいんです」

その五十嵐の必死な様子を見た甘春は一緒に頭を下げた。

「一人の女性の命がかかっています。もう二度とあいまいなレポートは書きたくありません」

五十嵐は葉山さんの乳がんを発見した。

「ガン自体は大きいですけど、幸い転移はしていませんから。

右胸を全摘すれば命には問題ないでしょう。心配要りませんよ」

葉山さんに謝る五十嵐と甘春だったが、逆にお礼を言われてしまった。

「ありがとうございました。早期に発見してもらえて。」

「なんの気休めにもならないかもしれませんが、

葉山さんはご自分で検査を受けに来てマンモ、超音波、MRIとそれぞれでわかることを確かめて、

足りないところを補い合い、支えあうことでその命を護ることが出来たんだと思います。だから、」

「彼になんていえばいいんでしょうかね。

彼、私よりも7歳も年下でまだ20代でこれから私よりも素敵な出会いたくさんあると思うんです。

だから私なんて申し訳なくて」

そういう葉山さんに黒羽は思わず口を挟んだ。

「何が申し訳ないんですか。今や乳がんは11人に1人がなる病気です。

決して珍しい病気じゃありません。

でも、お互いに結婚したいと思えるほど好きになれる相手に出会える確率って軌跡に近いと思うんです。

40年近く生きてきたけど、私、そんな人1人も出会わなかったもん。

だからどうか、その奇跡を大事にしてください。

私、生きるために決断したあなたを心から尊敬しています。」

恋人に乳がんを伝えた葉山さんは見た目が変わるのなんてお互い様だと受け入れてもらった。

 

黒羽は相変わらずカップラーメンをすすっていた。

「広瀬、10万。研修一回に付き10万」

「本当に取るんですか?!」

「あったり前でしょ。女に二言はない」

 

「前にあなたが言ってたみたいに、技師と医者も同じなのかもね。

それぞれ足りない所を補い合って、支えあうことできっと救える命がある。

完璧な検査がないように、完璧な医者も居ないんだから」大森渚(和久井映見)が五十嵐に言った。

 

五十嵐は甘春に葉山さんが書いたデンスブレストについての記事を見せていた。

「デンスブレストの場合、マンモグラフィではガンを見つけにくい。

それは、例えるなら、雪山の中で白うさぎを探すのに似ている。

まずは一度、マンモグラフィで石灰化の有無を調べること。

それと同時に、自分がデンスブレストかどうか、医師に尋ね、

そうである場合は超音波検査等の併用を希望することが望ましい。」

「あの時、甘春先生が検査を後押ししてくださったおかげです」

一瞬、いい雰囲気になった2人だったが。

「言っておきますけど、あなたには負けませんから」

しかし、相変わらず甘春は五十嵐をライバル視していた。

 

感想

女性の悩みやデンスブレストについて知れる話でした。

葉山さんと黒羽の診断結果が気になって見ていて自分までドキドキしてしまいます。

それから少しだけ意気投合した五十嵐と甘春の関係の行方が気になります。

五十嵐の気持ちが甘春に届く日はくるのか?

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