インハンド 3話 あらすじ【ネタバレ注意】

山下智久主演の爽快サイエンスミステリー TBS金10ドラマ

「インハンド」3話のあらすじとネタバレです。

 

助手の高家春馬(濱田岳)は紐倉哲(山下智久)の研究所での仕事に慣れ始めていた。

そこに紐倉が高家に頼んでいたクラゲが届いた。

「僕はベニクラゲを注文しろって言ったよな。これはただのミズクラゲじゃないか」

「仕方ないだろ、そのベニクラゲってやつどこにも置いてないんだから。

ペットショップの店員さんが言ってたぞ。ミズクラゲだってストレスを軽減する効果がありますって」

「黙れ、愚か者。僕はそんな理由で紅くらげを頼んだんじゃない。そもそも僕にはストレスなんてない」

高家は紐倉が義手の右手の付け根の痛みに苦しむ姿を思い出した。

「ベニクラゲは今、ある研究分野で注目されてるんだ。べ二クラゲは不老不死の生物と言われてる」

パナシアンビューティー本社では瀬見まき子(美月ありさ)によって不老不死についての講演が行われていた。

「ベニクラゲはある段階まで成長すると人間で言う、赤ん坊まで戻ります。

そして、成体になり、赤ん坊になるという生活観を繰り返す、言わば不老不死の生物です。

しかもベニクラゲはテロメラーゼという成分を分泌することで細胞分裂を永遠に行うことができるのです。

私はこのテロメラーゼをアンチエイジングの治療に流用できないかと考えました。」

瀬見はそのテロメラーゼ治療を受けていた。

瀬見は不老不死を目指していた。それまで流暢に話していた瀬見は一瞬、言葉に詰まった。

紐倉はそれに少し違和感を感じた。講演を聴いた女性達は若返りの商品に飛びついていた。

この講演に牧野巴(菜々緒)もこっそり来ていた。

 

瀬見は紐倉の大学時代の先生だった。

紐倉は勝手に上級会員専用ラウンジに乗り込んだ。

そこには若さを保つための代理出産を推奨するパンフレットが置いてあった。

「卵子の売買でもしてるのか?」高家も疑問に感じていた。

パンフレットにはベニクラゲから生まれた点滴治療法と書かれていた。

やってきた社員に紐倉は瀬見に会いたいと申し出た。

しかしアポがないと会えないと言われ、紐倉は勝手に中に入ろうとした。

だが副社長の鈴木に止められ、高家は出なおそうと紐倉を引っ張ってそこを後にした。

鈴木は不信に思っていた。

帰ろうとした2人は牧野とバッタリ会った。2人は商品のサプリは意味がないと言った。

「調査よ、調査。ちょうどよかった、博士に相談しようと思ってたの」

「園田イズミが認知症?」

1年前パナシアン・ビューティーの上級会員になってから除々に症状が現れたそうです」

「若返り治療の副作用だっていうのか」

「パナシアン・ビューティーの会員は10万人を超えてるんですよ。社会的にも看過できる問題ではないと思います」

牧野はこの案件にやる気満々だったが、室長は面倒だった。牧野のやる気に室長は折れた。

「去年から今年にかけて4人の上級会員が認知症に似た症状になっていた。

皆、園田イズミと同じ治療を受けていたみたい」

「テロメラーゼ治療?」

「おそらくね、亡くなった人もいる」手を貸してほしいと言う牧野に高家は承諾し、紐倉は拒否した。

高家は牧野に上級会員のラウンジに置いてあったパンフレットを見せた。

「代理出産は貧困ビジネスに繋がりやすいんだ。

金はほとんどブローカーに吸い上げられてリスクを犯したドナーは貧困から抜け出せない。

よっぽどの事情があるならまだしも美容の為だけなんて許せないよ」昔、国境なき医師団に憧れていた高家は詳しかった。

しかし、紐倉は乗り気ではなかった。

瀬見には助手を務める優秀な妹がいた。昔を思い出していた紐倉は高家の一言で気が変わった。

 

パナシアン・ビューティーはアンチエイジングの研究に助成金を出していた。

瀬見の懐に飛び込むために、紐倉は論文を書くと言い出した。

牧野は副社長の動向を追っていた。

副社長はかなりうさんくさいアロハシャツの小太りな男と会っていた。2人は揉めているようだった。

「意外だな、君はただの正義感だから論文の捏造には反対かと思ったよ」

「お前の助手を始めてから少し目先が変わったよ。今は100年先を見てる」紐倉と高家は論文を捏造していた。

昔の瀬見は妹思いの良い研究者だった。

変わり者の紐倉にも普通に接し、紐倉は瀬見の研究室によくコーヒーを飲みに行っていた。

「ベニクラゲは不老不死の生物って言われてるの。

老いがきてもまた赤ん坊に生まれ変わるのよ。羨ましい」

「私たちね、ベニクラゲを研究していつか老化を防ぐ治療薬を開発できないかって思ってるの」

妹はウェルナー症候群だった。

ウェルナー症候群は通常より老化現象が早くおきる早老症の一種だった。

世界各地で3000件以上の症例が確認されているが、そのうち約6割は日本人だった。

妹は亡くなっていた。

 

その頃、サイエンス・メディカル部ではアロハシャツの男の身元が判明していた。

男は国際的人体ブローカーの小林だった。男はパナシアン・ビューティーの怪しい治療に関わっていた。

そして、紐倉と小林が一緒にいる写真も見つかった。

瀬見は社員の顔を見ても名前が思いだせず瀬見は思い悩んでいた。

紐倉が1日で論文を書き終えてパナシアン・ビューティーに送ると、瀬見はさっそく会いたいと言ってきた。

牧野は小林との関係を紐倉に聞いた。しかし、紐倉はそんな男は知らないと言った。

高家は博士として、紐倉はその助手として瀬見の元にやってきた。

高家と瀬見が会っている間に紐倉が内部を探る作戦だった。

紐倉が潜り込んだ瀬見の部屋には妹の写真がたくさん置いてあった。

高家が瀬見に妹の話を持ちかけると瀬見はうろたえた。

そんな中、瀬見と話す高家の顔を見た副社長の鈴木が、以前、

上級会員のラウンジに乗り込んできた2人組のことを思い出していた。

何かに気づいた鈴木が瀬見の部屋にやってきた。紐倉は資料を持って逃げ出した。

紐倉は高家に逃げろとメッセージを送ったが、高家は捕まった。

高家の携帯から紐倉に瀬見から電話が入った。「あなた、紐倉っていうのね。何者なの?」

「僕ですよ、まき子先生。大学時代の教え子の紐倉哲です」

「悪いけど、大学時代の教え子なんていちいち覚えてないわ」

瀬見は紐倉が持ち出した上級会員の資料と高家との交換を持ちかけた。

しかし、紐倉は助けに行かなかった。

上級会員の治療の実態とは輸血だった。「美容目的の輸血なんて聞いたことないです」

「当たり前でしょう。治療目的以外の血の売買は禁止されてるんだから。

おそらく、治療を受けた全員が違法だということを認識していたはずです」

「言い換えれば、それほど、輸血には効果があるってことか」

「若者の血液で若返りなんて、まるで吸血鬼だな」

「正確には血液ではないわ、結晶でいいのよ。

結晶の中に含まれるたんぱく質が、骨、筋肉、神経を若返らせるの」

「こんな事のために貴重な血液使いやがって。海外の貧しい人たちから安く買い叩いたか?」

「お前達のやってることは弱者からの搾取だ!」

「体内の50%の血液がなくなると人は死ぬって言うけど、本当かしら?」

高家は血液を抜かれ始めた。

「私、年を取るのが嫌なの。死にたくないのよ」

その頃、紐倉は無意識に高家を探してしまった自分にため息をついていた。

「面倒だな、人間の感情というのは」

紐倉は小林の元に向かった。

「君はパナシアン・ビューティーと仕事をしていただろう。

上級会員の秘密の治療っを行っている場所を教えてくれ。取引きしよう」

サイエンス・メディカル部は小林の元に乗り込んだが、紐倉に情報をリークされていた小林は一足先に逃げ出した。

 

その頃、高家は血液を大量に抜かれていた。紐倉は上級会員の治療所に乗り込んだ。

紐倉は瀬見の元にたどり着いた。「誰?どういうこと?」

「僕のことほんとに忘れちゃったんですね、先生」

「今すぐ血液検査を受けた方がいい」

「どうして?」

「自分が一番良くわかってるでしょう、クロイツフェルト病にかかってることは」

クロイツフェルト・ヤコブ病とは認知症に症状はよく似ているが、発症すると確実に死にいたる病気だった。

「先生はとっくに気づいてた。そうでしょう?おそらく、

海外から集めた血液の中にクロイツフェルト・ヤコブ病の結晶の人間の血が混じってた。

そのせいで、ブローカーの小林を切った」

「死ぬのが怖いですか?」

「当たり前でしょ?死を恐れない人間なんて居ないわ。だから、私は不老不死を研究したの」

「それが間違ってるんだ、先生。不老不死は生命科学の到達点なんかじゃない。

大昔から生物は様々な環境変化に対応しながら種を進化させてきた。

不老不死になったら進化は止まり、次の環境の変化に対応できず絶滅する。

つまり、生物は死を必要としてるんだ。老いることも自然なことだし、死を迎えることも自然なことだ。

それに抗うことは科学じゃない。そんなこともわからなくなっちゃったの?まき子先生」

若返りの研究をすることは妹との2人の夢だったが、妹の亡骸を見た瀬見は老いの恐怖に取り付かれた。

「身体が若返っても頭の中は老いていく。一番大切だったみき子のことだってときどき忘れてしまうの」

「忘れて欲しいの、こんな姿になった私の事を覚えていて欲しくない。

今を生きる人たちには今を生きていって欲しいから。大丈夫、私は幸せだったから。忘れてね。」

妹のみき子の望みは忘れてもらうことだった。

それを聞いた瀬見は泣き崩れた。

「僕も忘れることにします。みき子さんのことも、まき子先生のことも、忘れます」

紐倉は高家を背負うと歩き出した。瀬見は警察に逮捕された。

紐倉が小林とつるんでいたのは小林のような小悪党はいい情報源だからだった。

その頃、牧野はサイエンス・メディカル部で紐倉の過去について聞いていた。

「彼は5年前までCDCという研究機関で働いていました。博士はそこをクビになっています。アメリカ陸軍と揉めて」

 

感想

紐倉の謎が深まるばかりで過去に何があったのかが早く知りたいです。

大学生時代の紐倉はこれまた変人っぷりが変わっていなくていい味を出していました。

すっかりかわってしまった恩師との話はちょっと切ないですね。

高家も少しずつ変わり始めていて、2人のコンビの今後も楽しみです。

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